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“針供養”の日

担当の緑川です。
2月8日は、我々スーツなどの繊維業界(主に縫製工場)にとっては、とても縁の深い日です。
といってもなかなか表舞台には取り上げられることの少ない生産サイドの話ですが。

普段当たり前のように来ている洋服も、ほとんどが“針”と糸を使ってできる商品で、人の手(機械)によって縫われている訳です。

“針供養”は、日常、裁縫で針を使っている人達が、針仕事を休めて、一年間お世話になった古い針や折れた針を供養すると共に、裁縫の上達を願って行われてきました。


私も駆け出しの縫子を目指していた頃に、やはり工場で、「奇妙な行事だなあ。。」と思い
ながら豆腐に針を刺したのを覚えています。

今は一般の家庭では針を持つ事も少なくなりましたが、1部の裁縫で生計を立てている人たちが、この伝統行事をしっかり守っています。 一般には近くの神社(淡島神社)に参拝しますが、浅草寺の針供養が特に有名です。

◇やり方は地方によって様々あるようですが、『裁縫に使われた際に、折れたり曲がったり、錆びたりした針や古い針を、こんにゃくや豆腐などに刺して供養をします。』

針のほかに江戸時代、漁師の人が釣り針を浅草寺へ持ってきて供養したそうです。最近では、人形供養、はさみ供養、時計供養など、さまざまな供養が盛んに行われているようです。

その名のとおり「針を供養する」行事で、1年間お世話になった針への感謝の日です。

昔の女性にとっては、縫い物はとても大事な仕事で、欠かせないものでした。その縫い物に使う針への思いが針供養となっています。

お豆腐やコンニャクに刺すのは、いつも固いものばかり刺しているので、たまにはやわらかいものに刺してあげて休ませてあげようという気持ちからです。

伝統行事のこの風習は、1部の人にではありますが、しっかりと続いています。